お金の不安解消~マイナスの資産を把握する
いつもブログに訪問いただきありがとうございます。
お金に関する不安解消として、まず「自分にどれくらいの資産があるのか」を調べることをお話ししました。
今回は「負債」~マイナスの資産を知ることの大切さをお話しします。
① 「負債」~借金も相続の対象になる
② 連帯保証人になっている場合、それも相続人に引き継がれる
① 「負債」~借金も相続の対象になる
負債(わかりやすくここでは「借金」としておきます)があると、その借金も相続の対象になります。
相続というと「財産をもらう」というイメージが強いのですが、「負の遺産」も引き継がれるのです。
そのため、たとえば人が亡くなった後、その人が多額の借金をしていたことを知らないまま三か月が過ぎると、相続人に借金を支払う義務が出てきます。
「相続放棄」や「限定承認」といったやり方で、借金を支払う義務を免れることもできますが、もし知らずに放置しておくと大変なことになります。
これはぜひご家族で確認しておくことをお勧めします。
・借金とは? ~ 銀行等からの借入金、住宅、教育、車のローンなど。
*クレジットカードのリボ払いにも要注意!
借金というと、あまりピンとこない方もいらっしゃると思います。
けれどもローンと聞くと「あ、そういえばまだ支払いがあった」と思い出すものがありませんか?
それともう一つ、クレジットカードの「リボ払い」に気をつけてください。
「リボ払い」は、毎月一定の金額を支払う形の分割払いですが、これが危ないのです。
ショッピングで年利12~15%、キャッシングで年利15~18%と、消費者金融並みの高利です。
支払いまでの期間が長くなる分、利息が複利で増えていきます。
「毎月支払いはしている」と思っていても、利息だけを支払っていて、元金はほとんど減っていないということがとても多いのです。
・借金を調べるには ~ 信用情報機関から情報を取り寄せる
ローンやクレジットカードのリボ払いを「借金」と認識していない場合、ご本人に尋ねても正確な数字が見えないことがあります。
そのような場合、信用情報機関から情報を取り寄せるとはっきりします。
・銀行からの借り入れ → 全国銀行個人信用情報センター
・消費者金融、クレジットカードからの借り入れ → CIC や 日本信用情報機構 に借入等の内容や、支払状況の情報開示の請求ができます。
よく話し合い、ご本人から開示請求をしてもらうのが一番です(法定代理人や任意代理人でも可能ではありますが、双方納得の上で請求した方がもめないと思います)。
銀行からの借り入れを調べる「全国銀行個人信用情報センター」は郵送で請求、
CICや日本信用情報機構はパソコンやスマホからでも請求できます(本人による請求の場合のみ)。
いずれも本人確認書類と開示手数料1,000円が必要です。
*私もCICに自分の情報開示請求をしてみました。スマホやパソコンだとすぐ自分の情報を見ることができます。
② 連帯保証人になっている場合、それも相続人に引き継がれる
借金などは信用情報機関から情報を取り寄せることで確認できますが、実は厄介なのが「連帯保証人」になっている場合です(誰かの借金の保証人など)。
こちらは情報機関の情報でも調査できません。また、借用書の原本は貸主と借主が持っていて、連帯保証人の手元に残っていない場合も考えられます。
この保証人については、親御さんが元気なうちによく聞いておきましょう。
例えば借金の連帯保証人になっている場合、借主が返済しなかったり滞納した場合、連帯保証人は元本だけでなく、利息の返済もしなければなりません。
この連帯保証人という身分は、本人が亡くなった後は相続人に引き継がれます。
自分の親の借金ならまだしも、他人の借金まで背負うようになっては大変です。
「誰かの保証人になっていない?」ということは、忘れずに聞いておきましょう。
→借金を調べるよりも優先順位度は高いです。
今回は負債を調べるということをお話ししました。
マイナスのことを調べるので、読んでいても少し気が重く感じられたかもしれません。
しかし、後になって大変なことになるよりは、早いうちに調べておく方がトラブルになりにくいと思います。
「信用情報の開示」などというと恐ろしく感じますが、一度ご自分の分を取られてみると勉強にもなるのでおすすめします。
「自分もとってみたんだけど…」と話をしてみると、案外スムーズにいくかもしれません。
少しずつお金のことがクリアになって、不安がなくなっていきますように。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
お金の不安解消~まずは現状把握から
いつもブログに訪問いただきありがとうございます。
前回「何が不安なのかを知るために、書き出してみましょう」とお話をしました。
試してくださったのならうれしいです。
大体「お金のこと」・「病気、認知症など健康面」・「葬儀・相続」・「家など不動産」・「お墓」・「飼っているペットの将来」などが心配な点でしょうか。
今日から何回か「お金」に対する不安解消についてお話をしたいと思います。
・お金の不安を解消するためには「資産」と「負債」の把握が大事
自分にいくらくらいの「資産」(お金や不動産など)があるかを把握するのは大事ですが、同時にローンや借入金などの「負債」(簡単に言うと借金)の把握はもっと大事です。
→相続の問題にも関係してきます。
プラスのお金とマイナスのお金、両方を洗い出すことで、「自分にはいくらお金があるのか」正確な金額がはっきりします。まずはそこから始めていきましょう。
・お金の不安解消のために今回すること
① 預貯金がいくらあるのか把握する
② 株などの有価証券、ゴルフ会員権などを把握する
③ 年金、生命保険などを把握する
何回かに分けて取り組むと、やりやすいと思います。
ご家族などと一緒に作業される方が、記入ミスなど防げるのでお勧めです。
① 預貯金がいくらあるのか把握する
・まず自分の持っている全部の通帳を集めます。
(長いこと記帳をしていないなら、一度最寄りの支店で記帳しておくことをお勧めします)。
・銀行名、口座番号や支店名、支店番号等を書き出します。
・普通預金、定期/定額、積立預金など預金の種類別に残金を書きます。
*子供の立場ではキャッシュカードの暗証番号、銀行印など知りたいですが、一つのノートに全部書いてしまうと、安全上問題があります。
口頭などで聞いて、別に書き留めるなどした方が良いと思います。
私は仕事を始める前、A5サイズ(手帳くらいの大きさ)のノートに書きだしていました。
ノートでもエンディングノートでも使いやすいものをお使いください。
② 株などの有価証券、ゴルフ会員権などを把握する
これは万一の時、家族が取り扱いがわからなくて困る大きな原因なので、少し面倒くさいですが調べてみましょう。
*ゴルフ会員権なども、相続の対象です。
知らずに放置しておくと、後日多額の会費を相続人が請求されたりする事例がありますのでご注意ください。
「株や投資信託などよくわからない」というケースもあると思います。その場合は、証券会社や金融機関から送られてきた「報告書」を探してみてください。そちらに詳細が記載されています。
こちらも銀行と同じように、証券会社・金融機関名、支店、口座番号、名義人、取得金額などを書き出していきましょう。
そのほか「純金積立」「プラチナ積立」などがあれば、そちらも書き出します。
③ 年金、生命保険などを把握する
年金手帳、ねんきん定期便、保険証券などを集めてチェックします。
公的年金については、「ねんきん定期便」に情報が書かれているので、こちらをノートに貼っておかれても良いかと思います。
年金受給者の場合は、「年金振込通知書」を貼っておきましょう。
公的年金以外の個人年金にも加入されている方は、そちらの方も忘れずに書いておきましょう。
生命保険等の保険についても、証券や加入者証などでチェックしましょう。
保険会社名、保険種類、証券番号、満期の日付、保険金受取人、手続き連絡先などを調べて書いておきます。
お疲れ様でした。
今回やることは、これで終わりです。
まだ細かいところは残っていますが、ざっと上記の3つを調べると「年金がいくらもらえて、預金等がいくらあるのか」がわかります。
まずは、やりやすいところから取り組んでいきましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。
*行政書士事務所 ほりうち
福岡市東区香住ヶ丘6-23-41 セレス香住ヶ丘Ⅲ 308号
TEL 092-775-0658/090-5745-0347
FAX 092-510-0859
yushalom0510@gmail.com
老後の不安解消のために~まずすること
ブログにご訪問いただきありがとうございます。
自分のまわりにご高齢の方が多いせいでしょうか。
資格取得以来、話しかけられることが増えてきました。
お話をうかがってみると、特別なにか問題があるわけでもないようです。
しかしこれから先のことでは、「なんとなく不安だ」というお気持ちが共通していると感じました。
「これから先」のことは、いくつになっても未知の世界です。
「この先何が起きるのだろうか」「準備は大丈夫か」と心細い思いになるのは、多かれ少なかれどなたも同じでしょう。
ご高齢の方とお話をする中で
「何が」心配なのかがわからない
ということが、実は不安の大きな要因だと気づきました。
「何が一番心配なのか」がわかると、それを解消するための対策も立てやすくなります。
ご本人だけでなく、これを読んでいるあなたが声をかけて取り組んでくださるとうれしいです。
「不安解消のためにやること」
① まずは手や口を動かしてみる → 人に話す、書きだしてみる
② 本当に心配なことは何かを知る
↓
③ 心配事の解決に向けて少しずつ動く
① まずは手や口を動かしてみる
頭の中でもやもやしていることを、目に見える形で外に出してみましょう。
きれいに書くとか順序等は考えず、まずは思いつくままに書いていきます。
自分で書くのが苦手な方・ご高齢の方の場合は、ご家族や身近な方がお話を聞
きながら、代わって書き出すやり方はいかがでしょう?
いわゆる聞き書きです。よくお年寄りの方の体験談など「聞き書き」の本が出版されています。そのような感じで「ふんふん」とお話を聞きながら書き出していきます。
この頭の中のものを出していく作業の時は、丁寧に書くことを意識するより、思いつくままどんどんスピーディーに書いていく方が、煮詰まらずに書けます。
自分が感じている心配なことを、とりあえず考えつくだけ書き出します。
注)これをやるときはテレビなど消して、集中できる環境にすることが大事です。
聞き書きの場合も、おしゃべりに流れないように。
ちょっと疲れますが、何回かに分けるのでなく、短時間でも集中して取り組むと頭の中の心配事が出てきやすくなります。
→私も仕事を始めるにあたり、ノートにひたすら書き出す作業をしました。心配事も同様です(今も「書きなぐり用」のノートを作っています。)
② 本当に心配なことは何かを知る
①の作業をすると、自分が心配に思っていることが目に見える形で出てきています。
頭の中にあるものを、一度目に見える形にしてみることで、自分のことも客観的に判断できるようになります。
書き出された心配事を眺めてみると、「健康のこと」「お金のこと」など、いくつかのグループに分けられると気づきます。
マーカーで色分けする、印をつけるなどしてみましょう。
自分の不安な気持ちを書きだして、グループ分けをしてみると
「自分が今何を一番心配しているか」
が見えてきます。
例) お金>健康>住まい など
「お金のこと」・「健康のこと」・「今後の住まい」・「家族のこと」・「不動産など財産の処分」・「葬儀のこと」・「相続のこと」・「お墓のこと」など、気になることはたくさんあります。
その中で、自分が一番配なのは何か?
それがわかるとそれだけでもだいぶすっきりします。
心配の内容で「老後に備えて何をしたらいいのかわからない」ということもあります。(もちろんそれもアリです)
人と比べる必要はないので、「こんなことでもいいのか」などと思わず、自分の素直な気持ちで書くことが大事です。
③ 心配事の解決に向けて少しずつ動く
自分の「不安ポイント」がわかると、あとはだいぶラクになります。
モヤモヤした形のない不安から、「お金が足りるか心配」・「健康が心配」など、具体的な形になれば、あとはその問題を解決するために対策を練ればいいのです。
もちろん、具体的に動くことも色々骨が折れますが、わけのわからない不安でいっぱいの状態よりは気持ちがだいぶ楽になります。
まずは「これからのことで自分が一番不安に思っていること」がわかると、何から手をつければよいかはっきりするので、是非お試しください。
ちょうどお盆の時期で、実家に帰省されている方も多いと思います。
親がなんだか心配そうにしていたら、雑談のような形から始めて、心配事を一緒に書き出してみることをおすすめします。
*親子の場合、タイミングや言い方を間違えるとケンカになりますので、そこはご注意くださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
厳しい暑さが続いていますのでお体に気をつけてお過ごしください。
*行政書士事務所 ほりうち
堀内由紀
福岡市東区香住ヶ丘6-23-41 セレス香住ヶ丘Ⅲ 308号
TEL 092-775-0658
FAX 092-510-0859
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相続手続きがすこし楽になる制度のご紹介
「法定相続情報証明制度」のご紹介
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます。
行政書士の登録手続きのため、法務局に行った時のことです。
「2017(平成29)年5月29日から、各種相続手続に利用することができる「法定相続情報証明制度」がスタート」というパンフレットを見つけました。
自分が相続手続きをしたときは、銀行も一つずつ処理しなくてはいけなかったので、全部片付くのにだいぶ時間がかかり、銀行との行き来など面倒でした(なるべくまとめて終わらせたかった…)。
今回の制度を利用すると、複数の銀行などの手続きが同時に進められるので、時間短縮になります。
一昨年から始まった制度なのですが、ご存じない方の参考になればと、紹介させていただきます。
法定相続情報証明制度とはなにか?
① 登記所(法務局)が出してくれる証明書 → 必要な手続きあり
② この証明書は複数枚無料で交付してくれるので、相続手続きがスピーディーに進められる
③ 登記所(法務局)に手続きに行くのが大変な人は、代理人に依頼できる → 各士業の出番!(もちろん行政書士も)
*細かい説明は法務省のHPに記載されている説明を引用させていただきます。
① 法定相続情報証明制度とは、登記所(法務局)が出してくれる証明書 → 役所からのお墨付きをもらう感じ
相続の手続きの際には、絶対必要な書類がいくつかあります。今まではそれを直接銀行の窓口に提出していました。
新しい制度では、一度登記所(法務局)に必要書類を取りまとめて提出します。
提出された書類を登記官が間違いないか確認をしたうえで、「法定相続情報一覧図の写し」を交付してくれます。
登記所の方で「確認した」「間違いない」という証明書になるわけです。
(今回私が行政書士の登録の際も、まず「事前チェック」というチェックを受けてから「本申請」をしました。それと似ている気がします。)
登記所の方でチェックしたというお墨付きがあるので、戸籍の束の代わりにこの証明書で相続の手続きが進められます。
② 証明書は必要な枚数を無料で交付してくれるので、相続手続きがスピーディーに進められる
最初に登記所に提出する戸籍謄本等をとるときはお金がかかります。
しかし、この証明書を発行してもらうのは無料です。
いくつ銀行に口座があっても、必要枚数無料で発行してもらえます。
複数枚発行してもらえるので、今までは一行ずつ順番だった相続手続きが同時進行で進められます。(追加で必要な場合、一定期間以内なら交付してもらえます)
これはかなり時間短縮になり、手続きをする人の負担の軽減にもつながります。
③ 登記所(法務局)に手続きに行くのが大変な人は、代理人に依頼できる → 各士業の出番!(もちろん行政書士も)
時間短縮になり、便利な制度ですが、欠点があるとすれば一つ。
相続人が登記所(法務局)に手続きに行かなければならない、ひと手間があることです。
「法務局に手続き」「なんか書類を書かなければいけない」、苦手な人は気が重くなるかもしれません。
「誰かに代わって頼みたい」…そういうことがあると思います。
その際は、申出人の親族、または資格を持った専門家(資格者代理人)に代理を頼むことができます。
この資格者代理人とは
「弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士・社会保険労務士・弁理士・海事代理士・行政書士」です。(○○士とつくので、「士業」といわれています)。
銀行などの手続きは自分でできるけれど、証明書をとる手続きだけは頼みたい。そういう方もいらっしゃると思います。
そんなとき「士がつく人に頼める」と思い出していただけるとうれしいです。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
またお目にかかりましょう。
【ご挨拶】
いつもブログにご訪問頂きありがとうございます。
暑い日が続いていますがお変わりありませんか?
今日、事務所の表札を入れました。
7月15日に行政書士として登録され、今月より行政書士事務所を始めることになりました。
一つの節目ですので、今回は自分の思いをお話ししたいと思います。
資格を取った理由
①教会で高齢者が増え、また自分の親の葬儀を経験する中で、同じような人の助けになりたいと思った。
②「教会事務Navi」という本を読み、法律の知識も教会運営に必要だと思った。
この2つは、以前紹介した合格者インタビューでお話ししたことです。
実は、もう一つの理由があります。
私は「病気」「障がい」「認知症」他色々な状況にある人に対して、他人が「不幸だ、可哀そう」と決めてしまうことに、モヤモヤした気持ちがありました。
自分自身「難治性の病気」を持ち、家族との死別を経験しました。
色々な苦労をしましたが、自分のことを「不幸だ」と思ったことはありません。
そのため、たまに「可哀そう」「良くなるといいね」といわれると、お気持ちは有難くいただきますが、内心「ちょっと違うな」と感じていました。
人の「幸・不幸」はその人自身が決めることだと思います。
他人が見て「可哀そう」と感じたとしても、本人が自分を「可哀そう」「不幸だ」と思っているかどうか、それはその人でなければわかりません。
例えば、障がいがあってもそれを不幸だと決めつけるのでなく、「手伝ってほしい」と願っていることを、同情からでなく、当たり前のこととしてお手伝いしたいと思いました。
色々な立場や状況を抱えた人が、互いに助け合いながら生きていけるような社会であってほしい。
様々な違いを認め合い、受け入れながら、助け合うやさしい社会でありたい。
そのためには勉強して、そこで得た知識、資格を役立てたい。
そのことが、自分が資格を取った根っこの思いです。
安心して「これからのこと」を考えられるお手伝いがしたい
例えば、ご高齢の方やそのご家族・障がいを持つお子さんとそのご家族。
あるいは「新しく仕事を始めたい」という方。
目の前に色々な課題があると、それで押しつぶされそうな気持ちになります。
そのような時、「こんな補助が受けられますよ」「こういう準備をしておくと助かりますよ」等の、ちょっとしたお助け情報を伝えたり、相談にのることができたらと願っています。
困りごとがあっても、どこに相談していいかわからない。
そんなとき「そういえば」と思い出していただける存在でありたいと思います。
お話を伺う中で、時には他の専門の先生をご紹介することもあります。
色々な方と連携を取る中で、あなたが悩んでいることの一歩先「これからのこと」を安心して考えられるお手伝いができればと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうぞよろしくお願いいたします。
堀内由紀
*行政書士事務所 ほりうち
福岡市東区香住ヶ丘6-23-41 セレス香住ヶ丘Ⅲ 308号
TEL&FAX 092-775-0658
090-5745-0347
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※メールでお問い合わせいただくのが、一番確実です。
一人暮らし高齢者の見守りサービスのこと
「スマートルームみまもり」のご紹介
いつもブログにご訪問いただきありがとうございます☆
先日7月15日付で行政書士としての登録が、無事に完了しました。ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
さて事務所をオープンするにあたって、セキュリティのことが気になっていました。
いくつか調べていく中で、ホームセキュリティの会社で高齢者の見守りサービスを行っているところが多いのに気づきました。
その中の一社、株式会社プリンシプルさんの「スマートルームみまもり」はIoTを活用したシステムです。今年の5月にリリースされました。
会社の方に記事にする許可をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
(今回はみまもりのシステムのみ紹介させていただきます)
【伝えたいことは3つです】
① 一人暮らしの高齢者の数は増えている~住宅問題
② 高齢者のご家族、大家さん双方が安心できるシステムの紹介
③ みんなで関わる~大切な人が安心して暮らすことのできるまちへ
① 一人暮らしの高齢者の数は増えている~住宅問題
高齢化という言葉はよく耳にしますが、その中でも一人暮らしの高齢者が増えてきています。
内閣府が発表する「高齢社会白書」によると、2015年で一人暮らしの高齢者は約600万人にのぼると報告されています(1995年では約200万人でした)。
2025年には700万人を超えるだろうと予測されています。
一人暮らし高齢者の約3分の1は、賃貸住宅に住んでいると報告されています。
しかし、「高齢者にはなかなか部屋を貸してくれない」と聞かれたことはありませんか?
部屋が空いていても「単身の高齢者にはあまり貸したくない」というのは、部屋を貸す側にとっては正直なところだと思います。
一人で体調が悪くなり最悪「孤独死」などが起きてしまうと、不動産の価値が下がるので大家さんとしては心配になります。
・「住むところがない」
・「一人暮らしの高齢者が孤立してしまう」
単身高齢者が増えるなか、この2つの問題がクローズアップされています。
② 高齢者のご家族、大家さん双方が安心できるシステムの紹介
①の問題を解決するため、開発されたのが「スマートルームみまもり」です。
これは株式会社プリンシプルさんと、NTT西日本、NTTメディアサプライが共同で開発した、IoTを利用したサービスです。
2018年9月より九州内7つの管理会社に協力を仰ぎ、トライアルを実施し、各管理会社さんからの感想や意見をサービスに反映させ、5月から正式にサービスを開始しました。
どのようなシステムかというと、下記の図のような仕組みです。
センサー受信機を玄関やトイレなどに設置
① 一定時間(基本的に24時間)センサーに反応がないと、室内の受信機のアラームが鳴る
↓ ①で応答がないとき
② 入居者本人の携帯電話に、10分おきに3回安否確認の自動コール
↓ ②で応答がないとき
③ 家族の登録者に「電話に対応しない」旨の自動コール
④ その後管理会社へ、報告の自動メール
このシステムは、来訪や電話による見守りサービスと異なり、入居者の普段の生活を変えず、自然な形で見守りを受けられるというのが大きな特徴です。
そして、万一の場合はご家族と賃貸物件の管理会社の両方に連絡がいくので、どちらに対しても安心です。
IoTを利用することで、安価で見守りのサービスを受けられるという点が、利用のハードルを下げてくれるような気がします。
現在HP上ではオープン価格として金額が出ていませんが、ホームセキュリティも月額500円~という破格の利用料金でした。
興味がある方はぜひ問い合わせをしてみてください。
会社のHPでは、空き家対策として賃貸する側が物件に取り付けることで、付加価値を産みだすという提案もされていました。
③ みんなで関わる~大切な人が安心して暮らすことのできるまちへ
今回紹介させていただいた株式会社プリンシプルさんは、2007年にインターネット回線販売代理店として始まった会社です。
ホームセキュリティ事業に取り組むようになったのは、犯罪被害にあい死を選んだ女性のことがきっかけだったと、社長の原田さんがBizReach Regionalのインタビューで話しておられました。
追記:HP上にも理念が掲載されていました。
「子供のいる親として、そして一企業人としても、大切な人が安心して暮らすことの出来るまちをつくる事業を始めたい」
この思いがホームセキュリティや、みまもりといったサービスに繋がっていきました。
私は、高齢者の問題は家族だけでは限界がある、地域全体で取り組むことがとても大事だと、最近改めて感じていました。
そのためこのサービスを知ったとき、嬉しく思いました。
一人暮らしの高齢者が安心して暮らせて、家族も安心して過ごせる。大家さんも安心して住んでもらえる、そんな優しさが伝わってきたからです。
日々忙しく様々なことを抱えている、そんなあなたの重荷が少しでも軽くなればいいなと思い、今日は「スマートルームみまもり」を紹介させていただきました。
株式会社プリンシプル
TEL 092-434-0555 FAX 092-434-0556
https://www.principle2007.co.jp
(東京にもオフィスがあり、全国展開しています)
今日も最後までお読みいただきありがとうございました☆
またお会いしましょう。
行政書士事務所 ほりうち
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投資信託のお話~親御さんは大丈夫ですか?
ブログに訪問いただきありがとうございます☆
以前、万一に備えて親とお金の話をしておくことを記事にしました。
その後、「親が銀行に進められて投資信託に入っていた。しかし儲かるどころか、ぼったくりの商品で元本割れをした」という記事を読みました。
ちょうど「老後は2,000万円必要」と報道がされたところなので、今回は投資信託について少しお話をしたいと思います。
【要点は3つです】
① 投資信託すべてが悪いわけではない
② どういう商品を選ぶかが大事―毎月分配型は要注意
③ 知識を身につけよう-自分で学ぶことが大事
① 投資信託すべてが悪いわけではない
先ほどの話などを聞くと、「やっぱり株とか投資信託はコワい」と思われるかもしれません。でも一概にそうともいえないのです。
金融庁が2018年9月に発表した「変革期における金融サービスの向上にむけて」という文書があります。(www.fsa.go.jp 金融行政方針・金融レポート)
その中で「日本の家計の金融資産はほとんどが現金と預金で、欧米に比べると株式や投資信託の割合がかなり低い」と報告されています。
例えば、現在投資信託を保有している人は、全体の15.6%というアンケート結果が記載されていました。85%近くの人の資産は現金や預金などです。
預金は確かに安全です。けれども今は金利がとても低いですよね?
昨年定期を解約したら利息が5円くらいでした。今は昔のように「銀行に預けておけばなんとかなる」という時代ではなくなっています。
「人口減少・高齢化の進展、低金利環境の長期化」という日本の状況で、国は国民の安定的な資産形成を推進するため「長期・積立・分散投資の推進」へと舵を切りました(上記資料より)。
そのため国は今話題の、iDeCoやつみたてNISAなどに対して、税金を非課税にするなど優遇措置をとり、これらの制度を利用しやすくしています。
国(金融庁)は「長期・積立・分散投資」をリスクが割合低く、資産を増やせる方法だと考えているのですね。
だから、その制度を利用して資産形成をするよう推進しているのです。
それを考えると「株や投資はコワい」と決めつけてしまうのは、少しもったいない気がします。
② どういう商品を選ぶかが大事―毎月分配型は要注意
ここまで読まれて「じゃあ、さっきの親御さんがぼったくられた投資信託は何?」と思われたことでしょう。
これは投資信託の中でも「毎月分配型」と言って、例えば「100万円投資すると、毎月7,000円の分配金が振り込まれます」というものです。
毎月お金が振り込まれるなんて、良さそうな感じがしますね。しかしそれが曲者なのです。
収益が上がっているときは良いのですが、収益が上がらずマイナスのときでも分配金が支払われます。
なぜそんなことが出来るのでしょうか?
実はこのお金というのは、結局投資した100万円を取り崩して支払っているのです
儲かっているのではなく、自分のお金を取り崩しているタコ足配当なのです。
「毎月お小遣いが振り込まれますよ」といった甘い言葉に乗せられて契約をしてしまうと、投資したはずの100万円がどんどん取り崩されて、気づいたときにはものすごく目減りしていたということが起きるのです。
「証券金融商品あっせん相談センター」などの救済機関には、この手の相談がとても多いそうです。毎月お金が振り込まれるので、まさか元本割れしているとは思わないですよね。
実は銀行などでこの商品をすすめられ、高齢者の方がカモにされていることが多々あります。
ご両親が株や投資信託をお持ちの場合、一度確認しておくことをお勧めします。
金融庁の方でも、「金融機関の取組みの「見える化」の推進が課題」だと書かれていました。
③ 知識を身につけよう-自分で学ぶことが大事
「毎月分配型投資信託」を、大手の銀行からすすめられると「銀行さんの言うことだし」と、ご高齢の方は信用してしまいます(高齢の方に限らず私たちもですね)。
けれども取引の内容をよくよく確認してみると、とても高い手数料が設定されていることが多いのです(これが金融機関の収入ですね)。
トラブルになっても「きちんと説明しました」と、水掛け論になることも多いです。
「あなたが投資信託を買うと儲かる相手に、金儲けの方法を聞いてはいけません!」←いいカモです!
それでは、どうすればいいのでしょうか?
今は投資信託、iDeCo、つみたてNISAについての本がたくさん出ています。
それを最低1冊、できれば2~3冊読んでみてください。それが一番間違いがない知識の入れ方です。
そのほか、ブログでも有益な情報を書かれているものがあります。それを参考にされるのもよいと思います。
良いブログを書かれる方は、参考になる本も紹介してくださっています。
人の言うことをうのみにするのではなく、自分で調べてみることが大事だと思います。
何冊か私が読んだ本も紹介しておきます。
「新・投資信託にだまされるな!」 竹川美奈子
「つみたてNISA NISA活用入門」 竹川美奈子
「ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド×つみたて」 カン・チュンド(電子書籍のみ)
「お金は寝かせて増やしなさい」 水野ケンイチ
「世界一ラクなお金の増やし方」 Night Walker
どうか親御さんや周りの方が知らないうちに食い物にされていませんように。
今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。